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NOって排気ガスじゃないの?

一酸化窒素(NO)は排気ガスに含まれる物質のひとつです。しかし実は、私たちは日々血管の中で微量のNOを産生しています。

排気ガスとは、車などのエンジンで燃料が燃焼する際に生じたり、太陽光と反応することによって生じるガスのことですが、一酸化窒素(NO)は排気ガスに含まれる物質のひとつです。濃度が高くなると大気汚染、光化学スモッグ、酸性雨の原因になることが知られています。

しかし実は、私たちは日々血管の中で微量のNOを産生しています。このNOは、血管をしなやかに保ち血流を促す重要な役割を担っています。

NOの主な働きは
  1. 血管の筋肉をやわらかくして広げ、血流をスムーズにする
  2. 血管内のコレステロール体積や血栓の発生を抑える

血管内に脂肪(プラーク)が堆積してアテローム性動脈硬化をひきおこす

シトルリンとNO(一酸化窒素)の関係

シトルリンは体内でアルギニンに転換され、NO(一酸化窒素)を産み出します。NO(一酸化窒素)には、血管を拡張し血流を促進する作用をはじめ、動脈硬化の抑制、免疫の向上を改善するだけでなく、アンモニアを取り除き、乳酸の消費を促進するためスポーツ時のパフォーマンス向上や疲れにくくするなど様々な効果があることが確認されています。

生体内におけるNOのさまざまな機能を解明

1985年カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部薬理学教授。イグナロ博士は長年にわたって心臓血管分野の研究に貢献し、多くの論文を発表してきました。NOの血管の平滑筋を弛緩させる働きなど、生体内におけるNOのさまざまな機能を解明したことが評され、 1998年にノーベル医学・生理学賞を授与されました。

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