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冬の釣りは寒さとの戦い。寒さに負けない工夫は？

シトルリン研究会（以下・研究会）：スポーツフィッシングが趣味という女性が増えているそうですね。中でも石崎理絵さん（以下みっちぃ）の釣りはプロ級だと聞いています。

石崎理絵（以下みっちぃ）：とんでもない。いつも行くたびに初めてのように感じています。釣りというのは自然と遊んでもらうスポーツです。その自然は常に変化しています。場所、季節、天気も風も潮位も変わるし、釣る魚も釣り方も違う。同じものを狙ったとしても、同じ釣りは二度とできないんです。だから多分「極める」ということもないでしょうね。釣りはいつでもどこでもできるけど、終わりがないんですよ。

研究会：それでも、上達の秘訣というのはあるのでしょうか。

みっちぃ：やはり良い先生に教えていただくのが一番ですね。たくさんの経験を積んだ名人と呼ばれる方がいらっしゃいます。私は仕事でそういう方に教えていただく機会が多くあって、とても恵まれていると感謝しています。技術的なことは回数を重ねて体でつかむしかないですね。もちろんビギナーズ・ラックみたいなことも多々あるわけで。だからこそ初めてでもおもしろいんですよね。

研究会：みっちぃが釣りにのめりこむようになったきっかけを教えてください。

みっちぃ：タレント活動をしていた6年前に、仕事で釣りを体験させてもらったことがきっかけです。一度やったらおもしろくて夢中になりました。そして気が付いたら仕事の9割が釣り関連になっていました（笑）。テレビの釣り番組や釣り雑誌、釣り具メーカーの仕事が多いですね。

研究会：上達するためには体験を重ねるのが大事とのことですが、どれくらい行ってらっしゃいますか。

みっちぃ：年間で100日は釣りに出かけています。

研究会：釣り仲間にうらやましがられませんか？

みっちぃ：はい、うらやましがられています。ふつうの方は休日をやりくりして釣りに行くわけですからね。仕事で釣りができるなんて幸せです、すみません（笑）。

研究会：どんなところで釣るのですか。

みっちぃ：どこへでも行きます。今までに行った県を数えたら17県になりました。これから日本国内全県制覇を目標にしようかな、と考えています。

研究会：釣りが休みの季節というのはないのですね。

みっちぃ：釣りはいつでもどこでもできます。春夏秋冬、その季節ごとに狙う魚も場所も遊び方も変わって一年中楽しめますからね。今年の1月は氷上ワカサギ釣りにも何回か行きました。2月はシーバスやメバルが楽しみ。

自然界の生き物と1対1の真剣勝負

研究会：釣りは朝が早いでしょう。家を出るのは何時ごろですか？

みっちぃ：行先によりますが、だいたい早いですよ。2時起きのこともあります。もちろん真っ暗ですごく寒いです。寝坊すると怖いので前の日はいっそ寝ないでおこうかとか悩んじゃうこともあります(笑)。

研究会：寒いし眠いし、今日は行きたくないっていうことはないんですか？

みっちぃ：それがないんですよ（笑）！釣りならいくら早くても大丈夫。でも出かける前の晩はあんまり眠ってないかもしれませんね。遠足の前みたいにうれしくて。

研究会：そんなにうれしい釣りの魅力って、なんでしょう。

みっちぃ：自然界の生き物と１対１の真剣勝負ということかな。他にそんなスポーツないでしょう？ときには自分より大きい獲物とたった１本の竿で対決する。これってすごいことだと思いませんか。「狩り」の魅力に近いかもしれませんね。たいへんなことも多いけど、その苦労が喜びに変わる醍醐味・・・

重ね着テクで動きやすく温かく

研究会：真冬に釣りをするときの寒さ対策を教えてください。

みっちぃ：気温だけでなく波しぶきや風、氷。冬の釣りの寒さは強烈です。長靴の下には厚手の靴下をはいていますが、それだけでは長時間じっとしている間に足の感覚がなくなってしまいます。そこで靴下の外側に使いきりカイロを貼っています。でも1枚じゃ足りなくて、足裏に一枚、甲に一枚と上下ではさんで温める工夫をしています。

研究会：ウェアはどんなものを着ていらっしゃいますか。